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海外で生きるという選択肢



今年3月の日経新聞に、

『活路は海外? 静かに増加、「日本を離れる」女性たち』というタイトルで、

永住者が増加に関する記事が掲載された。


https://www.nikkei.com/article/DGXZQOLM21D1V0R20C23A2000000/


移住サポートという仕事をしている私にとって、

とても興味深い内容だったのでじっくり読んだ。


そして感じたこと。


それは自分が日々仕事を通して、

クライアントの方々から寄せられている内容と、

完全に一致しているということ。


ネット上にはあいも変わらず、

日本はまだまだ大丈夫という楽観論が流れている。


でも実態は急速に進む少子高齢化によって、

社会全体が音を立てて軋んでいるのを、

少なからぬ人々が気づいている。


30年も変わらない賃金と物価。

そして同時に進行している円安によって、

日本はどんどん貧しくなっている。


その先に待っている未来が楽観できないことは、

少し冷静に考えれば誰にでもわかるはず。


そしてその事実に気づいている人が、

その未来を生きる場所を日本の代わりに、

海外に見出すのは自然な流れだろう。


特にジェンダーギャップが一向に改善せず、

社会の中で苦しい立場に立つ女性が、

そう考えるのは当たり前かもしれない。


移民が多いNZで暮らしていると、

海外で暮らすということは決して、

夢物語でなく現実的な選択だと気づく。


自分のスキルが活かせる国で、

もっと豊かに暮らしたいと思うのは、

きっと皆同じはずだ。


問題なのは日本にいる人で、

それができる人が極端に少ないということ。


そして日本ほどいい国はないと、

海外を経験したことのないままに、

盲目的に信じ込んでいる人が多いということ。


永住は一つの選択肢にすぎないのに、

それがとてつもなく遠く感じられるのは、

先進国の中では日本くらいではないか。


そう考えると日本の未来が不安になり、

人々の目が強制的に外に向けられるのは、

いい傾向なのかもしれない。


もっと多くの人が世界を知り、

外から日本を見つめるようになって初めて、

国内問題の解決策も見つかるのでは。


最近、そんな気がしてならない。

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