仕事柄よく、「留学で何が得られるの?」と聞かれます。
その問いには一言では答えにくいのですが、強いて言うなら「自分で考え、解決できる力がつく」とお伝えしています。
留学は今まで慣れ親しんだ環境とは、
全く違う場所で学ぶ体験です。
親もいませんし、
日本のように先生が手取り足取り指導してくれません。
文化も違えば言葉も違う。
そんなタフな環境の中で生きる体験は、
子どもたちを逞しく成長させてくれます。
正直言って私個人としては、
英語の上達は二の次だと思っています。
英語を伸ばすだけなら、
別に留学せずとも日本で十分できます。
そんなことよりも(もちろん英語を伸ばすこの大切です)もっと大切なのは、
日本では決してできない苦労を経験することです。
うまくいかないことだらけの中で、
なんとか問題を解決しながら生きていく。
その体験は社会に出て様々な困難に直面した時、
乗り越えていくための大切な糧となります。
ただしこのような経験は、
本人が留学先で問題から逃げずに立ち向かって、
初めて得られるものです。
安易に周囲の大人に頼っていては、
得られるものは少ないでしょう。
留学から帰ってきたら、
別人のように大人になっていた。
親がそう感じられるような留学こそ、
価値のある体験だと私は信じています。

Comments