皆さん、こんにちは&お久しぶりです。
クライストチャーチ市に誕生した、日本人子女専門の日本語教育塾、NZ寺子屋「塾」です。
地震による自宅修理のため日本に帰国していた関係で、
しばらくブログ更新が滞っておりましたが、本日からまた再開いたします。
海外での日本語教育に関する情報発信を行っていきますので、お楽しみに!
さて、しばらく日本に帰っていて、日本で暮らしているのと海外で暮らしている場合の、
子供に対する日本語教育環境でどこが一番違うのかを、
自分なりにずっと考えながら日本に滞在していました。
そしていくつか気付いたことがあるので、帰国したばかりの今日、
まだ記憶が新鮮なうちにまとめてブログに記しておきたいと思います。
まず一番の違いは、目や耳から入ってくる日本語の量です。
当たり前のことですが、日本では生活空間の全てに日本語があります。
いつどこにいても、否応なく日本語の情報を浴びるように受け取る。
特に都市部の街に行けば、目が回る程の看板やアナウンス、そして音楽…。
きっと世界中の他のいかなる忙しい都市と比べても、
日本における情報洪水の量は全く引けを取りません。
その全てが日本語なのですから、その力が伸びない方が不思議でしょう。
翻って海外の生活に目を向けると、そこは全く皆無といってもいい程情報が少ない。
当然現地語はどんどん吸収するのですが、日本語はほとんどない。
ここニュージーランドでは現地に住む日本人の数もそれほど多くないので、
こうした現状は顕著なように思います。
日本語に触れる量が少なければ、当然入ってくる量も少なくなります。
これでは日本語を忘れていくのも無理はないでしょう。
二つ目は、大人と子供の関係のちがいです。
日本では小学生になれば、大人に対して敬語を使い始めます。
うちの上の子供は小学4年生でしたが、同級生は皆私たちに対して「敬語」。
「おはようございます。」
「母は今、外出中です。」
「明日は体操着を忘れないようにとお伝え下さい。」
これはすべて小学校4年生から聞いた言葉。
どうです?
ニュージーランドはもちろん、海外在住中の10歳のお子さん。
同じ言葉をさらりと言えますか?
これはもちろん日ごろの練習もあるでしょうが、実は別な原因もあると私は思います。
それは大人との関係が「対等」ではなく、はっきり「上下」なのです。
こうした関係自体の善しあしは別にして、
少なくても日本語はこうした伝統的な価値観に基づいて構成された言語。
とすれば、それを理解せずに正しい日本語を見に付けることは困難でしょう。
いかがでしたでしょうか。
日本語の量と大人&子供の関係。
この二つのちがいは、日本語教育でどうしても意識していかなければならない点です。
具体的にどう対応していくべきかについては、今後追って公開していきますね。
それでは今日はここまでと致します。
最後までご覧いただき、感謝です。
クライストチャーチ市に誕生した、日本人子女専門の日本語教育塾、NZ寺子屋「塾」でした。
【追記】
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